今月のコラム

健康について考えるコラムです。お時間ある時にご覧ください。

高齢者における転倒の原因と予防

夜道で足元が見えづらくて、何かを避けようとして、あるいは危険を回避するために転倒しそうになるといったシーンは、日常でもしばしばあり得ることです。今回はこの「転倒」について、特に高齢者の観点からコラムをお届けします。

転倒とは
転倒とは「自分の意志からではなく、地面またはより低い場所に膝や手などが接触する事」と定義されています。

高齢者の転倒は、生活機能の自立やQOL(生活の質)を阻害するだけではなく、大腿骨頚部骨折の原因の80%以上を占め、更には転倒を経験する事により移動の自信を失う「転倒後症候群」になるケースを含め、現代社会に於いての大きな問題となっています。

転倒が起こる原因
転倒の危険因子は身体的要因を主とする「内的要因」と、生活環境要因を主とする「外的要因」に分けられます。

内的要因

  1. 年齢
    加齢(加齢に伴い転倒の発生率が増加。また、転倒による骨折の発生率も増加)
  2. 転倒の既往
    過去1年間での転倒経験(その後の転倒に対する極めて強い予知因子となる)
  3. 慢性疾患と服薬状況
    循環器疾患、神経系疾患、歩行運動器疾患、鎮静剤などの薬物の服用
  4. 身体機能に関連した要因
    筋力低下、バランス機能低下、視聴覚機能低下、感覚障害、歩行機能の低下

外的因子

家庭内の物的環境には、転倒をもたらす要因が多く潜んでいます。実際、家庭内の高齢者の不慮の事故の割合をみると「転倒」によるものが60%と一番多く、小さな段差のある場所で起きています。

例えば…

  • 敷居など1~2cmの小さな段差
  • 板の間や廊下から畳への移行部
  • 居間にある電気コ-ド、カ-ペットの折れ端
  • 床面の材質(フロ-リング)
  • 夜間などでの足下の照明 など

転倒予防対策
転倒を予防するためには、多くの危険因子(中でも内的要因のうちの可変的因子、及び外的要因にあてはまる因子)を一つ一つ改善するしか方法はありません。

転倒予防に用いることができる改善可能な危険因子としては以下のようなものがあげられます。

  1. 視力障害
  2. 鎮静剤や降圧剤などの薬物服用による副作用
  3. 筋力低下に伴う身体活動の低下
  4. 家屋内外の物的環境の整備 など

これら全ての要因を改善することはほとんど困難ですが、その中の一部でも改善できれば、転倒発生の確率にも確実に大きな違いが出てきます。

日常災害の実態を探ってみると、予想以上に転倒事故でかけがえのない命を失ってしまっている人々が多いという結論にたどり着きます。つまり、日常災害のほとんどは転倒・転落事故に起因しているのです。

しかし、転倒事故は決して防げないものではありません。要因改善とあわせて、バランスからのアプローチも図れるからです。

当院でも、カイロプラクティックの真骨頂である「骨格のバランスを整える」ことで転倒リスク低減のための一助となるよう努めてまいります。

「転倒予防」「バランス矯正」のことなら、国立駅前カイロプラクティック整体院へ

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